内窓と障子、断熱効果はどちらが高い?仕組みから詳しく解説
内窓と障子、断熱効果はどちらが高い?仕組みから詳しく解説
作成日: 2026年10月19日 最終更新日: 2026年10月19日(本記事の制度・金額は2026年10月時点の情報です)|読了時間: 約10分|出典・参照は記事末尾に記載
和室の窓に障子を使っているご家庭から、「今のままの障子でいいのか、それとも内窓を設置した方がいいのか」というご相談をいただくことがあります。どちらも窓からの冷気を和らげる効果があるとされていますが、仕組みが異なります。特に築年数の経った住宅では、和室の寒さが冬場の悩みとして挙げられることが多くあります。
結論からお伝えすると、密閉された空気層を作る内窓の方が、断熱・気密の面では効果が高いと考えられています。ただし、障子にも独自のメリットがあり、和室の雰囲気を大切にしたい場合には障子が選ばれることも多くあります。
こんにちは。東京都多摩市と世田谷区を拠点に、窓と水回りの断熱・防犯リフォームに特化した株式会社リフォームダイレクトです。この記事では、内窓と障子それぞれの断熱の仕組みと違いを分かりやすく丁寧にご説明します。
内窓と障子、断熱の仕組みはどう違いますか?
内窓は窓とのあいだに密閉された空気層を作って断熱するのに対し、障子は薄い紙を通して冷気を和らげる仕組みで、密閉性に違いがあります。
内窓(二重窓)は、既存の窓の内側にもう一枚窓を設置することで、既存窓とのあいだに空気の層を作ります。この空気層が断熱材のような役割を果たし、外の冷気が室内に伝わるのを抑えます。窓枠ごとぴったりと閉まる構造のため、気密性も比較的高くなります。
内窓に使われるガラスには、Low-E複層ガラスのような断熱性能の高い製品が採用されることが多く、単に二重にするだけでなく、ガラス自体の性能によっても断熱効果に差が出ます。設置する製品の仕様によって、期待できる効果も変わってくる点は押さえておきたいポイントです。
一方、障子は木枠に和紙を張った建具で、ガラス窓の内側に立てかけたり引き違いで設置したりする形が一般的です。障子紙は薄いため、窓ガラス自体を通してくる冷気を完全に遮断するわけではありませんが、紙を通した柔らかい光を取り入れつつ、直接的な冷気の当たりをやわらげる効果があるとされています。
断熱の仕組みの違い(目安)
内窓(二重窓) 既存窓との間に密閉された空気層を作る 気密性が比較的高い 結露対策としての効果も期待できる | 障子 薄い紙を通して冷気をやわらげる 密閉性は内窓ほど高くない 和室の雰囲気を維持できる |
結露対策としてはどちらが効果的ですか?
内窓は既存窓との間に空気層ができることで、窓の表面温度の低下を抑えやすく、結露対策としての効果が期待しやすいとされています。
結露は、室内の暖かく湿った空気が、冷たい窓ガラスの表面に触れて水滴になる現象です。内窓を設置すると、室内側の窓の表面温度が下がりにくくなるため、結露が発生しにくくなる効果が期待できます。
障子は紙を通して冷気をやわらげる効果はあるものの、ガラス窓自体との間に密閉された空気層を作るわけではないため、内窓ほどの結露抑制効果は期待しにくいと考えられます。ただし、障子紙が結露した水分をある程度吸収するという側面もあり、目に見える水滴として気づきにくいという指摘もあります。
結露を放置すると、窓まわりの木部やクロスの劣化、カビの発生にもつながります。結露対策を重視する場合は、内窓の設置がより効果的な選択肢になりやすいと言えます。
和室の場合、障子の桟や畳が結露やカビの影響を受けやすいという側面もあります。窓際の畳が湿気で傷んでしまったというご相談をいただくこともあり、こうしたケースでは内窓の設置による結露抑制が特に有効な対策になり得ます。
内窓と障子、費用や工事の違いはありますか?
内窓の設置は補助金の対象になることがある一方、障子の張り替えや新調は補助金の対象にはならないという違いがあります。
先進的窓リノベ事業をはじめとする国・都の補助金制度は、内窓設置・ガラス交換・外窓交換・ドア交換といった工事を対象にしています。内窓であれば、こうした制度の対象になる可能性がありますが、障子の張り替えや新調は対象工事に含まれていません。
内窓と障子の補助金対象(目安)
| 工事内容 | 補助金の扱い(目安) |
|---|---|
| 内窓(二重窓)の設置 | 先進的窓リノベ事業などの対象になることがある |
| 障子の張り替え・新調 | 当社確認範囲では補助対象なし |
費用の面では、障子の張り替えは比較的安価に済ませられることが多く、内窓の設置に比べて手軽に取り組みやすい工事です。ただし、補助金を活用できる分、内窓設置の実質的な負担額が障子の張り替えに近づく、あるいはそれ以下になるケースもあります。
工事にかかる時間も異なります。障子の張り替えは自分で行うことも可能で、業者に依頼しても比較的短時間で完了します。一方、内窓の設置は既存の窓のサイズを採寸したうえで製品を発注し、後日設置するという流れになるため、ご相談から工事完了まである程度の期間が必要です。急ぎで対応したい場合は、事前にスケジュールをご相談ください。
内窓設置の当日の工事自体は、多くの場合1日で完了します。工期の短さという点では、内窓も決して大掛かりな工事ではありません。ただし、製品の発注から納品までの期間は考慮しておく必要があります。お急ぎでない場合も、余裕を持ったスケジュールでご相談いただくと安心です。
和室の窓に内窓を設置することはできますか?
和室の窓にも内窓を設置することは可能で、障子と組み合わせて両方の良さを活かす方法もあり、多くのご家庭で採用されています。
「和室の雰囲気を壊したくないから内窓は難しいのでは」と思われる方もいらっしゃいますが、和室の窓にも内窓を設置することは可能です。木目調の枠を選ぶなど、部屋の雰囲気に合わせた製品を選ぶこともできます。
また、既存の障子を残したまま、その外側(窓側)にさらに内窓を設置するという組み合わせ方もあります。この場合、内窓による断熱・気密の効果と、障子による柔らかい採光・和の雰囲気の両方を活かすことができます。
当社では、和室の窓についても、現地調査の際に障子の状態や部屋の使い方をお伺いしたうえで、内窓の設置が可能かどうかをご案内しています。障子を残す前提でのご提案も可能です。
実際の内窓施工実例は新宿区の内窓施工事例でご覧いただけます。
障子には内窓にはないメリットもありますか?
障子には、柔らかい光を取り入れながらプライバシーを守れる採光性や、和室の雰囲気を保てるという内窓にはない魅力があります。
障子紙を通した光は、直接的な日差しをやわらげながら室内に取り込むため、まぶしさを抑えつつ明るさを確保できるという特徴があります。ガラス窓にレースカーテンをかけるのとは異なる、独特の柔らかさを感じる光になります。
また、障子は破れた部分だけ張り替えができるなど、メンテナンスのしやすさも魅力のひとつです。木枠自体が傷んでいなければ、紙だけを比較的安価に張り替えることができ、ご自身で行う方も少なくありません。
和室そのものの雰囲気や、床の間・畳とのバランスを大切にしたい場合、内窓の存在感が和室の印象を変えてしまうことを懸念される方もいらっしゃいます。そうした場合は、内窓を設置しても外からは障子だけが見える配置にするなど、見た目への配慮もあわせてご提案しています。
夏場の通風という観点でも、障子は引き違いで開閉することで、風を通しながら直射日光をやわらげることができます。内窓を閉めたままにする冬場の使い方とは異なり、季節に応じた使い分けができる点も障子ならではの特徴です。内窓を設置した場合でも、夏場は開放して通風を確保することができます。
内窓と障子を併用する場合、施工の順番や注意点はありますか?
内窓を先に設置し、その後に障子の状態を確認しながら調整する順番が一般的ですが、障子の張り替えとあわせて行うことも可能です。
内窓と障子を併用する場合、まず内窓を窓側に設置し、室内側に既存の障子を残すという配置が一般的です。この順番であれば、内窓の設置工事の際に障子を一時的に外すだけで済み、大きな手間はかかりません。
障子が古くなっている場合は、内窓の設置とあわせて障子紙の張り替えや、場合によっては障子自体の新調を検討されるお客様もいらっしゃいます。工事のタイミングを合わせることで、部屋全体をまとめて整えることができます。
内窓の枠と障子の枠が干渉しないよう、事前の採寸で十分なクリアランスを確保することが重要です。当社では、現地調査の際にこうした納まりも含めて確認し、実際に開け閉めした際の使い勝手までご案内しています。開閉時の音や動きの滑らかさについても、現地で実際にご確認いただけます。
マンションの和室の窓でも内窓は設置できますか?
基本的には戸建てと同様に設置可能ですが、窓枠の奥行きや管理規約の確認が必要になることがあるため、事前の確認が大切です。
マンションの和室でも、専有部分にあたる内窓の設置は、区分所有者の判断で工事・申請ができることが一般的です。ただし、窓枠の奥行きが浅い場合や、障子とのクリアランスが十分に取れない場合は、製品選定に工夫が必要になることがあります。
マンションによっては管理規約で事前の届出が必要な場合もあるため、工事を検討される際は、念のため管理組合への確認もあわせて行うことをおすすめしています。
マンションの和室は、戸建てに比べて窓のサイズが規格化されていることも多く、内窓の製品選定自体はスムーズに進むケースが多い傾向にあります。ただし、リフォーム済みの中古マンションなどでは、過去の改装で窓枠の形状が変わっている場合もあるため、現地での確認が欠かせません。
内窓と障子、どちらを選ぶべきか迷ったらどうすればいいですか?
まずは和室の窓の状態と、優先したいこと(断熱・結露対策か、和の雰囲気か)を教えてください。現地調査で最適な組み合わせをご提案します。
検討から工事完了までのステップ
まず現状確認 1現状の確認 窓・障子の状態と部屋の使い方を確認 | 2 優先事項の整理 断熱・結露対策を優先するか、雰囲気を優先するか | 3 組み合わせのご提案 内窓単体、障子との併用など最適な形をご提案 |
内窓と障子は、どちらか一方を選ばなければならないものではなく、組み合わせて使うことも可能です。当社では、断熱性能を重視したいのか、和室らしい雰囲気を保ちたいのかなど、ご希望をお伺いしたうえで、最適な組み合わせをご提案しています。
「両方とも設置すると費用がかさむのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、既存の障子を活かせる場合は障子自体の費用は発生しません。内窓の設置費用のみで、断熱効果と和の雰囲気の両方を得られることも多くあるためご安心ください。
窓断熱リフォームの基本的な考え方は窓断熱リフォームの解説ページでもご紹介しています。
内窓・障子の断熱について相談する場合、どこから始めればいいですか?
まずは和室の窓の写真と、現在お使いの障子の状態を教えてください。現地調査で最適な断熱方法をご案内します。
「障子のままでいいのか、内窓にすべきか迷っている」という段階でのご相談でも問題ありません。窓や障子の写真をお送りいただければ、事前の目安をお伝えしやすくなります。
現地調査とお見積りに費用はいただいておりません。押し売りのような営業はしておりませんので、お気軽にご相談ください。他社の見積りをお持ちの場合は、内容が適切かどうかをあわせて確認することも可能です。
見積り〜補助金申請〜施工〜アフターまで同一の担当者が対応する体制をとっており、和室特有の納まりや障子とのバランスについても、一貫してご相談いただけます。担当者が変わることで説明を繰り返す手間もありません。
当社は世田谷営業所(三軒茶屋駅徒歩2分)と多摩市連光寺の本店を拠点に、多摩・世田谷を中心としたエリアで対応しています。和室特有のご相談にも丁寧に対応いたします。
【LINE無料相談承り中】
ご相談・お見積りの費用はいただきません。
「内窓と障子どちらがいいか知りたい」
そのご相談だけでも大丈夫です。
この小笠原が対応します。
窓の写真、色の悩み、補助金のこと。整理されていなくても、そのまま送ってください。
内窓と障子の断熱についてよくいただく質問は?
多いのは仕組みの違い、結露対策としての効果、補助金の対象になるかについてのご質問です。制度は年度によって変わります。
内窓と障子、断熱の仕組みはどう違いますか?
内窓は窓とのあいだに密閉された空気層を作って断熱するのに対し、障子は薄い紙を通して冷気を和らげる仕組みで、密閉性に違いがあります。
結露対策としてはどちらが効果的ですか?
内窓は既存窓との間に空気層ができることで、窓の表面温度の低下を抑えやすく、結露対策としての効果が期待しやすいとされています。
内窓と障子、費用や工事の違いはありますか?
内窓の設置は補助金の対象になることがある一方、障子の張り替えや新調は補助金の対象にはならないという違いがあります。
和室の窓に内窓を設置することはできますか?
和室の窓にも内窓を設置することは可能で、障子と組み合わせて両方の良さを活かす方法もあります。
内窓と障子、どちらを選ぶべきか迷ったらどうすればいいですか?
まずは和室の窓の状態と、優先したいこと(断熱・結露対策か、和の雰囲気か)を教えてください。現地調査で最適な組み合わせをご提案します。
出典: 先進的窓リノベ2026事業(公式)(制度内容・予算状況は2026年8月18日時点)
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