相変わらず多い相談:インプラスとウチリモはどちらがいいのか?
インプラスとウチリモ、どっちを選べばいい?窓断熱の専門家が本音で比較!
株式会社リフォームダイレクト 代表取締役・おがピ社長のよろず相談ブログ
最初に結論から!
LIXILのインプラスも、YKK APのウチリモも、同等の断熱仕様で比べれば、どちらも十分に優れた内窓です。
ですから私は、お客様に「絶対にこちらがいいですよ!」と、一方のメーカーだけをおすすめすることはしていません。
色の好み、窓枠の奥行き、お手入れのしやすさ。こうした違いから選んでいただくのが、後悔しない内窓選びだと考えています。
こんにちは!東京都多摩市と世田谷区を拠点に、窓断熱リフォームを手掛けている株式会社リフォームダイレクト、LIXIL窓マイスターの小笠原です!
最近も、お客様からこんなご相談をよくいただきます。
「小笠原さん、インプラスとウチリモって、結局どっちがいいんですか?」
以前にもこの比較についてブログを書きましたが、その後もご質問が絶えません。
インターネットで調べれば、いろいろな比較記事が出てきます。ところが、読めば読むほど分からなくなってしまう。そんな方もいらっしゃるようです。
今回は、少し違った角度から、私が普段お客様にお話ししている内容をそのまま書いてみようと思います。
1.断熱性能は、どちらも優秀です!
まず、一番気になる断熱性能です。
私の考えとしては、同じような性能のLow-E複層ガラスを組み合わせた場合、インプラスとウチリモに、日常生活で決定的な差が出るとは考えていません。
もちろん、厳密には製品ごとに断熱性能の数値が違います。
しかし、それ以上に重要なのは、どのようなガラスを入れるか、そして既存の窓に適切に取り付けられるかです。
例えば、冬の日差しを積極的に取り入れたい南側の窓と、夏の強い西日を抑えたい窓では、ガラスの選び方が変わることもあります。
私はメーカー名だけで断熱性能を比較するより、その窓に合ったガラスを選ぶことの方が大切だと考えています。
2.補助金は、メーカーで変わるの?
ここも、お客様がとても気にされるところです。
2026年の先進的窓リノベ事業では、内窓のSグレードは熱貫流率Uw値1.5以下の性能区分です。
LIXILでもYKK APでも、Sグレードに登録された対象製品で、同じサイズ区分・建物区分であれば、国の補助額は同じになります。
- メーカー名で補助額が決まるわけではありません。
- 同じSグレードなら、基本的に同じ区分の補助額です。
- Low-E複層ガラスでも、ガラスの構成によって対象グレードが異なります。
- 実際の製品型番と性能証明書の確認が必要です。
ですから、補助金をたくさん受け取りたいからYKK APにする、あるいはLIXILにする、という選び方をする必要はありません。
東京都のクールネット東京や、お住まいの区市の補助金も含めて、製品仕様と申請条件を確認することが大切です。
3.私が意外と大切だと思っているのが「色」です
これは個人的に、かなり重要だと思っているポイントです。
なぜなら内窓は、一度取り付けたら毎日目にするものだからです。
例えば、お部屋の内装をブラック系で統一されている方。
「内窓も黒で、すっきりした感じにしたい!」
こうしたお客様には、YKK APのウチリモに設定されているカームブラックが魅力的な選択肢になります。
一方、LIXILのインプラスにはショコラーデGという濃い色がありますが、こちらは焦げ茶に近い色合いです。
ですから、黒いサッシを希望される場合には、私はYKK APの色見本をおすすめすることがあります。
反対にホワイト系なら、両メーカーとも選べます。
LIXILのプレシャスホワイトは、すっきりした白さが印象的です。YKK APにもホワイトがあります。
さらに、木目調やグレー系・グレージュ系の色合いもあり、お部屋の雰囲気に合わせて選択できます。
ただし、色の設定は製品シリーズや窓種によって異なります。
私がお客様に必ずおすすめしているのは、小さな写真だけで決めず、実際の色見本で確認すること。
特に白やグレー、木目調は、周囲の壁紙や床材によって印象が変わります。
毎日眺める窓だからこそ、ぜひ好みの色を選んでいただきたいですね。
4.窓枠の奥行きが狭いなら、ウチリモが有利なことも!
ここからは、ちょっと専門的なお話です。
内窓を取り付けるには、既存の窓の内側に、ある程度の奥行きが必要になります。
この寸法を「見込み寸法」と呼びます。
従来の内窓では70mm程度の奥行きが必要なものが多く、奥行きが足りない場合は「ふかし枠」というオプション部材を取り付ける方法が一般的でした。
ただ、ふかし枠を付けると、内窓が室内側に出っ張ります。
費用も余計にかかりますし、カーテンレールの位置や窓まわりの見た目にも影響します。
ここで魅力的なのが、YKK APのウチリモです。
ウチリモの取付寸法の目安
- 引違い窓:最小47mm
- FIX窓:最小45mm
- 内開き窓など:最小39mm
※メーカー指定の枠持ち出し納まり等を使用した場合。既存窓のハンドルとの干渉、取付強度などの条件があります。
これまでふかし枠が必要だった窓でも、ウチリモならふかし枠なしで施工できる可能性があります。
一方、LIXILも負けていません。
インプラスには、マンションなど奥行きが不足しやすい窓に対応する新しいマンション用枠が登場しています。
こちらも枠の一部を持ち出して取り付けることで、施工できる窓の範囲が広がっています。
つまり、以前のように「奥行きが狭いなら絶対にYKK AP」とは言い切れなくなってきました。
最終的には、既存の窓の種類、取っ手の出っ張り、窓枠の強度などを現地で確認する必要があります。
このあたりは、実際に窓を見て判断することが大切ですね。
5.インプラスのダストバリア機能は、私は好きですね!
では、今度はLIXILのインプラスの良いところです。
私が評価しているのが、ダストバリア機能です。
内窓は樹脂製品です。
樹脂は静電気によってホコリが付着することがあり、長く使っていると窓枠の汚れが気になることもあります。
特に明るい色の枠では、黒ずみなどが目立つ場合があります。
LIXILのインプラスには、ホコリを寄せ付けにくく、汚れを付きにくくする独自のダストバリア機能があります。
これが、なかなか良いんです。
もちろん、まったく汚れないという意味ではありませんし、日焼けや経年変化が一切起きないというものでもありません。
それでも私は、内窓を長く使っていくことを考えると、日々のお掃除が楽になるという点は、十分に魅力があると思っています。
例えば、掃除の手間を少しでも減らしたい方や、ホワイト系の内窓をきれいに保ちたい方には、おすすめできるポイントですね。
どちらも性能が良いなら、こういった細かな機能の違いで選ぶのも、私は良いと思います。
6.内窓だって、長く使えば日焼けも劣化もします
これは、あまりカタログでは取り上げられないお話かもしれません。
内窓は室内に取り付ける製品ですが、当然ながら永久に新品の状態が続くわけではありません。
日差しの強い場所では樹脂が変色することもありますし、開閉を繰り返すことで部品が摩耗する場合もあります。
また、ゴム状の気密部材やモヘアと呼ばれる毛のような部材も、長年の使用で傷んだり、一部が外れたりすることがあります。
こうしたことは、LIXILでもYKK APでも起こり得ます。
ただし、小さな表面の汚れや色の変化が、直ちに大きな断熱性能の低下につながるわけではありません。
一方で、気密部材が大きく傷んでいたり、窓がきちんと閉まらなくなったりした場合には、断熱性や防音性に影響することもあります。
ですから、調子が悪くなったら早めに調整・点検することをおすすめしています。
私は、内窓は取り付けて終わりではなく、長く使っていただくものだと思っています。
お客様にとっては、毎日使う大切な住まいの設備ですからね。
7.では、結局どちらを選ぶのが正解?
ここまでお読みいただいて、「やっぱり迷うなあ」と思われた方もいらっしゃるかもしれません(笑)。
そこで、私なりの選び方を整理してみます。
こんな方にはインプラス
- お掃除のしやすさを重視したい
- ダストバリア機能に魅力を感じる
- プレシャスホワイトやショコラーデGなどの色が好み
- 既存の窓に無理なく取り付けられる
こんな方にはウチリモ
- カームブラックなど好みの色を選びたい
- 窓枠の奥行きが狭い
- できれば、ふかし枠を使わずに取り付けたい
- すっきりした納まりを重視したい
そして、両方とも取り付けられる場合には、ぜひ色や使い勝手、見積金額まで比べてみてください。
メーカーにこだわりすぎる必要はありません。
メーカーの優劣を決めることより、お客様のお住まいに合った内窓を選ぶこと。
私としては、これが一番大切だと思っています。
8.最後に、社長として思うこと
私は、リフォームという仕事を長く続けてきました。
その中で、いつも心掛けていることがあります。
それは、お客様にとって本当に良いと思えるものをご提案することです。
私自身はLIXIL窓マイスターですが、だからといってLIXILの製品だけが一番だとは考えていません。
YKK APのウチリモにも、優れたところがたくさんあります。
反対に、インプラスの方がお客様のご希望に合っている場合もあります。
大切なのは、メーカーの名前ではありません。
暑さや寒さ、結露、騒音など、お客様が困っていることをどれだけ改善できるか。
そして、工事が終わったあとに「この内窓にして良かった!」と思っていただけるかどうか。
私は、そこにこだわりたいんですね。
内窓は決して安い買い物ではありません。
だからこそ、焦って決めず、疑問があれば何度でも質問していただきたいと思っています。
東京都多摩市・世田谷区・調布市をはじめ、東京都内で窓断熱をお考えの皆様。
インプラスとウチリモで迷っているようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
両方の良いところも、気を付けたいところも、きちんとご説明したいと思っています。
それでは、また次回のおがピ社長のよろず相談ブログで!
株式会社リフォームダイレクト
代表取締役 小笠原
よくいただくご質問
Q.どちらのメーカーの方が補助金が多くもらえますか?
A.メーカー名では変わりません。同じ建物区分・窓サイズ・性能区分の登録製品であれば、国の補助額は同じです。
Q.Low-E複層ガラスなら、必ずSグレードになりますか?
A.必ずではありません。ガラス構成や中空層、ガス仕様などによって異なります。正式な登録製品の性能区分を確認する必要があります。
Q.マンションでもウチリモやインプラスは取り付けられますか?
A.どちらも設置できる可能性があります。窓枠の寸法や下地条件、管理規約などの確認が必要です。
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参考資料・出典
※製品の仕様・色・寸法・補助金の条件は、2026年10月時点で確認できた情報を基にしています。実際の施工可否は現地確認が必要です。