断熱リフォーム 内窓 夏の悩み 冬の悩み

Low-E複層ガラスのグリーンとクリアの違いは?実例で使い分け

Low-E複層ガラスのグリーンとクリアの違いは?実例で使い分け

Low-E複層ガラスのグリーンとクリアの違いは?実例5件の使い分け

執筆: 株式会社リフォームダイレクト 代表 小笠原 功二(創業28年・施工実績7,000件超(自社集計・2026年8月時点)。見積もりから補助金申請・施工まで一貫対応)
作成日: 2026年9月1日 最終更新日: 2026年9月1日(本記事の制度・金額は2026年9月時点の情報です)|読了時間: 約10分|出典・参照は記事末尾に記載

内窓の見積もりを見ていると、「Low-E複層ガラス クリア」「Low-E複層ガラス グリーン」という記載が出てきます。どちらも同じ内窓の中に入るガラスですが、選び方の基準が分からないという声をよくいただきます。

金額の差だけを見て決めてしまうと、夏の暑さが悩みだったのに光を通す仕様を選んでいた、ということが起こります。逆に、冬の日差しを取り入れたかった部屋に日射を抑える仕様を入れてしまうこともあります。

こんにちは。東京都多摩市と世田谷区を拠点に、窓と水回りの断熱に特化した株式会社リフォームダイレクトです。この記事では、当社が施工した実例で実際にどちらを選んだのか、そしてどういう考え方で使い分けたのかをご説明します。

Low-E複層ガラスのグリーンとクリアは何が違うのですか?

どちらもLow-E複層ガラスという同じ系統のガラスで、種類を表す呼び名が違います。当社の実例では、夏の日差しを抑えたい窓にグリーン、冬の光や暖かさを取り入れたい窓にクリアを選んでいます。

まず前提として、Low-E複層ガラスは2枚のガラスのあいだに空気層をつくった複層ガラスの一種です。内窓に使うガラスとしては標準的な選択肢で、当社の実例でも全件でLow-E複層ガラスを採用しています。

実例での使い分けの考え方

ガラスの種類選ぶ場面当社の実例
グリーン夏の強い日差し・暑さ・冷房の効きが悩みの窓日野市・世田谷区・調布市の実例で採用
クリア冬の低い光や暖かさを取り入れたい窓稲城市の実例で採用(2階寝室の西側の窓)
型ガラス外からの視線を遮りたい場所の窓青梅市の実例で一部に採用
日射遮蔽型日差しの影響をより抑えたい窓調布市の実例でYKK APウチリモに採用
※選び分けは各施工事例ページに記載された仕様に基づく整理です。具体的な性能値はメーカーのカタログでご確認ください。

内窓を入れると、既存の窓との間に空気の層ができます。そこにどういうガラスを組み合わせるかという選択なので、ガラス単体の性能だけを見て決める話ではありません。既存の窓の状態も含めて、現地で確認しています。

大切なのは、どちらが優れているかという話ではないという点です。同じ住まいのなかでも、窓ごとに求めるものが違います。夏の西日を止めたい窓と、冬の日だまりがほしい窓では、選ぶものが変わって当然です。

もうひとつの視点は、その窓を通して何を見ているかです。庭の緑を眺める窓、道路に面していて視線が気になる窓、隣家の壁しか見えない窓。見え方への要望があるかどうかで、選べる範囲が変わってきます。

内窓の場合、既存の窓のガラスはそのまま残ります。つまり外側のガラスと内側のガラスの二層構成になるため、もともとの窓がどういうガラスかも関係します。青梅市の実例では既存がペアガラスで、そこに内窓を足す形でした。

打ち合わせでは、まず「この窓で何に困っているか」をうかがいます。暑さなのか、寒さなのか、結露なのか、外の音なのか。そこが決まると、ガラスの選択はかなり絞れます。

実例ではどちらが選ばれていますか?

当社が施工した5件では、グリーンが4件、クリアとグリーンの併用が1件です。夏の暑さや日差しを理由にご相談いただくことが多いため、結果としてグリーンを選ぶ機会が多くなっています。

実例で採用したガラスと、そのときの悩み

施工地域・住宅種別ガラスの種類そのときの悩み補足
青梅市・戸建てクリア・グリーン(一部 型ガラス)寒さ・暑さ・防音家のほとんどの窓を内窓で断熱
稲城市・戸建てクリア(2階寝室 西側)夏は日差しが熱く冬は寒い大きな窓冬場の低い光や暖かさを取り入れる意図
日野市・マンショングリーン東向きの大きな窓の日差し・暑さ・冷房の効きルーフバルコニーに面した大きな窓
世田谷区・マンショングリーン暑さと外の音特殊な2枚引違い窓を含む
調布市・戸建てグリーン/グリーン 日射遮蔽型クリアトイレの寒さ・暑さ・流す音インプラスとウチリモを併用
※各施工事例ページに掲載している仕様です。同じ「グリーン」でも商品によって呼び方や区分が異なります。

この表を見て気づかれるかもしれませんが、悩みの内容とガラスの選択はきれいに対応しています。夏の暑さや日差しが挙がっている住まいはグリーン、冬の光を取り入れたいという意図があった窓はクリアです。仕様は目的から逆算して決まっていることが分かります。

ご相談の入口が夏の暑さであることが多いのは、当社が窓の断熱を専門にしていることとも関係しています。冷房が効かない、日差しが強くて部屋にいられない、という切実な状態でお問い合わせをいただくためです。

もっとも、同じ住まいのなかでもすべての窓が同じ悩みを抱えているわけではありません。青梅市の実例のように、寒さ・暑さ・防音という複数の目的がある住まいでは、窓ごとに優先することが変わります。

一方、稲城市の実例のように冬の光を意識した選び方もあります。この住まいの2階寝室は西向きで、夏場は日差しが熱く、冬場は寒い大きな窓でした。窓を断熱したうえで、冬の低い光や暖かさは取り入れるという方向で仕様を決めています。

各実例は稲城市の水回り+窓・ドア断熱の施工事例青梅市の窓断熱リフォーム事例でご覧いただけます。

方角によって選び方は変わりますか?

変わります。日差しがどの時間帯にどれくらい入るかは方角で決まるためです。ただし方角だけで決まるものでもなく、その部屋を何に使っているか、前に建物があるかどうかも判断に関わります。

窓ごとの条件の見分け方

日差しを抑えたい窓

夏の朝から昼にかけて強い日差しが入る東向き

午後から夕方に西日が入る西向き

大きな窓で、日射の影響を受ける面積が広い

冷房の効きが悪いと感じている部屋

光や暖かさを取り入れたい窓

冬に日だまりができる南向き

日中も暗く、照明が要る部屋

洗面脱衣室など、北側で冷えやすい場所

観葉植物や採光を重視したい場所

※前面の建物や植栽によって、同じ方角でも日射の入り方は変わります。現地調査で実際の状況を確認します。

稲城市の実例では、道路側に面した2階の窓についても内窓で断熱しました。この窓については、断熱だけでなく防音の面でも効果を感じていただけたと事例ページで紹介しています。方角による日射の話とは別に、外部環境という観点もあるということです。

稲城市の実例では、北側の洗面脱衣室が寒いという悩みもありました。北向きの窓は直射日光がほとんど入らないため、日射を抑えるかどうかより、冷えをどう止めるかが主題になります。この住まいでは脱衣室の窓も内窓で断熱しています。

日野市のマンションは東向きで、ルーフバルコニーに面した大きな窓でした。朝から日差しが入り、室温が上がってから冷房が働くという状態です。ここではグリーンを選び、施工直後から「日差しがやわらいだように感じる」というお声をいただきました。

世田谷区のマンションでは、暑さと外の音の両方がご相談の内容でした。大きな引き違い窓を含む窓にグリーンを選び、工事総額73万9,000円に対して60万5,000円の補助を見込んでいます。日差しの対策と音の対策は、内窓という同じ工事のなかで両方に効いてくることがあります。

こうした判断は、間取り図だけでは決めきれません。前に建物があれば西日は入りませんし、逆に開けた土地であれば想定より強く日が差します。現地でご一緒に窓を見ながら決めるのは、このためです。

同じ家のなかで使い分けてもいいですか?

使い分けたほうが良い結果になることが多いです。青梅市の実例では、同じ住まいのなかでクリアとグリーンを窓ごとに選び、視線を遮りたい場所には型ガラスを使いました。窓ごとに条件が違うためです。

青梅市の戸建ては、購入されたお住まいへお引越しされる前の工事でした。既存の窓はペアガラスでしたが、サッシはアルミ製です。家のほとんどの窓を内窓で断熱するにあたって、部屋ごとに仕様を変えています。

この住まいでは、断熱工事の総額125万円に対して81万8,000円の補助を申請予定としました。家のほとんどの窓が対象になったことで、補助の合計も大きくなっています。ただし市の予算が早い時期に終了していたため、国と東京都の2制度を軸に計画しています。

リビングのように長く過ごす部屋と、廊下や納戸のようにあまり滞在しない場所では、求めるものが違います。全部の窓を同じ仕様でそろえると、必要のないところに費用をかけたり、必要なところに足りなかったりということが起こります。

調布市の実例は、少し変わった使い分けです。トイレとキッチンという2か所の窓に、LIXILのインプラスとYKK APのウチリモという別々の商品を入れました。ガラスもそれぞれグリーンと、グリーンの日射遮蔽型クリアという仕様です。

費用の面でも、使い分けには意味があります。窓の数が多い住まいほど、仕様の差が合計金額に効いてきます。青梅市の実例は断熱工事総額125万円で、補助金は81万8,000円を申請予定としました。窓ごとに必要なものを選ぶことで、全体の組み立てがしやすくなります。

窓の形状や取り付けの条件によって、入れやすい商品が変わることがあります。そうした場合でも、ガラスの方向性をそろえておけば、部屋としての使い勝手は保てます。

型ガラスや日射遮蔽型とはどういうものですか?

型ガラスは表面に凹凸があり、視線を通しにくいガラスです。日射遮蔽型は、日差しの影響をより抑える方向の仕様を指します。どちらも内窓のガラスとして選べる選択肢のひとつです。

見積書に並ぶガラスの表記は、慣れていないと読み取りにくいものです。「Low-E複層ガラス」までは共通で、そのあとに続く言葉が種類を表しています。この後ろの部分が、その窓に何を期待しているかを示していると考えていただくと分かりやすくなります。

型ガラスは、浴室やトイレ、道路に面した窓など、外からの視線が気になる場所で選ばれます。青梅市の実例では、家のほとんどの窓を内窓にするなかで、一部にこの型ガラスを使いました。

日射遮蔽型は、調布市の実例でYKK APのウチリモに採用した仕様です。「Low-E複層ガラス グリーン 日射遮蔽型クリア」という表記で、日差しの影響を抑える方向のガラスであることが商品名から分かります。

見積書には、こうした仕様が窓ごとに並びます。行数が多くなって読みにくいのですが、ここを飛ばさずに確認していただくと、どの窓にどういう考えで何を入れようとしているかが見えてきます。分からない表記があれば、遠慮なくお尋ねください。

こうした呼び名はメーカーによって異なります。同じ「グリーン」という言葉でも、商品ごとに区分の仕方が違うことがあるため、見積書に書かれている仕様がどういうものかは、その都度ご説明しています。

正確な性能の数値は、メーカーのカタログに記載されています。当社では、数値の比較よりも「この窓で何を解決したいか」から入り、その目的に合う仕様をご提案する進め方をとっています。夏の暑さ対策のページ冬の結露対策のページでは、悩み別の考え方をまとめています。

どうやって決めればいいですか?

窓ごとに「方角」「困っていること」「その部屋の使い方」の3つを整理するところから始めます。この3つが分かれば、グリーンかクリアかの判断はほぼつきます。あとは実物での確認です。

お問い合わせの段階では、窓の写真と方角が分かれば十分です。スマートフォンの地図アプリでも方角は確認できますし、正確でなくても構いません。「朝に日が入る」「夕方まぶしい」といった感覚でお伝えいただいても構いません。

部屋の使い方も教えてください。寝室なのか、リビングなのか、在宅で仕事をされる部屋なのか。長く過ごす部屋ほど、温度や光の影響を受けている時間が長くなります。同じ方角の窓でも、優先度が変わってきます。

補助金の観点でも、ガラスの仕様は関係します。国の先進的窓リノベ2026事業では、事務局に登録された製品を使うことが条件で、製品の性能区分によって扱いが変わります。見積もりの段階で、対象になる仕様かどうかもあわせて確認しています。

当社は見積もりから補助金の申請、施工、その後のご相談まで同じ担当者が対応します。ガラスの仕様と補助金の話が別々の人から出てくることがないため、決めたことがそのまま工事に反映されます。窓断熱リフォームの解説ページもあわせてご覧ください。

株式会社リフォームダイレクト代表 小笠原功二この小笠原につながります

小笠原に直接電話したい方はこちら

050-5475-3127

(小笠原直通電話)

【LINE無料相談承り中】

ご相談・お見積りの費用はいただきません。

株式会社リフォームダイレクト代表 小笠原功二「ガラスはどっちがいいですか?」
窓の方角だけでも大丈夫です。

この小笠原が対応します。
窓の写真、色の悩み、補助金のこと。整理されていなくても、そのまま送ってください。

LINEで小笠原に相談する

内窓のガラス選びでよくいただく質問は?

多いのはグリーンとクリアの選び分け、方角との関係、部屋ごとに変えてよいか、そして補助金との関係についてのご質問です。窓ごとに条件が変わるため、現地調査で確認します。

グリーンとクリアはどちらを選べばいいですか?

当社の実例では、夏の日差しや暑さが悩みの窓にグリーン、冬の低い光や暖かさを取り入れたい窓にクリアを選んでいます。どちらが優れているというものではなく、その窓で何を解決したいかによって変わります。

見た目に違いは出ますか?

ガラスの種類が違うため見え方に差が出ることがあります。カタログや画面上の色と実際の見え方は異なるため、気になる場合はショールームでの確認をおすすめしています。ご希望があればご一緒します。

部屋ごとにガラスを変えられますか?

変えられます。青梅市の実例では、同じ住まいのなかでクリアとグリーンを窓ごとに使い分け、視線を遮りたい場所には型ガラスを選びました。窓ごとに条件が違うため、そろえるより分けたほうが合うことが多いです。

型ガラスにすると断熱性能は落ちますか?

型ガラスは表面に凹凸があり視線を通しにくいガラスで、Low-E複層ガラスの一種として選べます。具体的な性能値はメーカーのカタログでご確認ください。当社では窓の用途に応じてご提案しています。

ガラスの種類で補助金の額は変わりますか?

国の先進的窓リノベ2026事業では、事務局に登録された製品を使うことが条件とされ、製品の性能区分によって扱いが変わります。見積もりの段階で対象になる仕様かどうかを確認しますが、審査を経て交付が決まるため受給を保証するものではありません。

出典: 先進的窓リノベ2026事業(公式) / クール・ネット東京 断熱・太陽光住宅普及拡大事業(制度内容・予算状況は2026年8月18日時点)